こんにちは。日商簿記2級とビジネス会計検定3級ホルダーのコンペイ(@maamiitosan)です。
って思ったことありませんか?
メッチャわかります。私もそうでした。
先に結論を言うと、ビジネス会計検定の勉強・取得は“ビジネスの基礎知識習得”の役に立つと思います。
- 財務諸表から会社業績を分析できるようになる
- 株式投資の基礎知識を身に付けられる
- ビジネス会計検定の勉強は、簿記の勉強にもなる(学習範囲が重複している)
- ビジネス会計検定2級以上であれば、スキルの証明になる
この記事では、“ビジネス会計検定を勉強し、取得することがどのようなことに役立っていくのか”を詳しく解説していきます。
- 2008年に日商簿記2級を取得
- 2018年にビジネス会計検定3級を取得
Contents
そもそもビジネス会計検定ってどんな資格?
まず、ビジネス会計検定ってどんな資格なのかについてカンタンに説明します。
以下、ビジネス会計検定を主宰する大阪商工会議所の公式HPからの引用です。
ビジネス会計検定試験は、財務諸表に関する知識や分析力を問うもので、財務諸表が表す数値を理解し、ビジネスに役立てていくことに重点を置いています。
大阪商工会議所HPより
こちらはビジネス会計検定3級の学習内容です↓
基本財務諸表としての貸借対照表、損益計算書、およびキャッシュ・フロー計算書(いずれも個別)に記載されている項目と計算構造について学習します。その上で、企業が成長しているのか、債務等の支払い能力はどうか、もうける力はあるか、株価は利益に対して高いか低いか等、財務諸表分析の基本を学びます。
大阪商工会議所HPより
2級はこちら↓
有価証券報告書の連結財務諸表に記載されている項目と計算構造について学習します。3級で学んだ事項に加えて、さらに多くの分析指標を学ぶとともに、近年重要性の高まっているキャッシュ・フローの分析、企業の採算性を探る損益分岐点分析等、応用的な領域についても学習します。
大阪商工会議所HPより
同じく会計系の資格として有名な簿記は「“財務諸表を作る力”を証明する資格」であるのに対して、ビジネス会計検定は「”財務諸表を読み解く・分析する力”を証明する資格」といったところでしょうか。
簿記は「“財務諸表を作る力”を証明する資格」なのに対し、ビジネス会計検定は「”財務諸表を読み解く・分析する力”を証明する資格」
ビジネス会計検定は何の役に立つ?メリット4つ
簿記に比べて知名度も低いビジネス会計検定ですが、会計関係の知識を得られるので地味に役立ちます。
財務諸表から会社業績を分析できるようになる
財務諸表とは、「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」などの会社の業績・財政の状態を表す一覧表のことです。
これらの表の数値から、
とか、
みたいな分析ができるようになります。
当然、「経常利益」や「純利益」が何を表す数値なのか、といった会計の基本的な知識を身に付けることもできます。
株式投資の基礎知識を身に付けられる
株式投資の専門誌などでは、よく「PER」とか、「ROE」みたいな英語が登場します。
最初は私も「何この英語?」みたいな感じだったのですが、ビジネス会計検定3級の勉強を通してこれらの指標を覚えることができました。
- 株価/1株当たりの当期純利益
- 値が高いと割高、値が低いと割安
- 10倍くらいがちょうどいい目安 といわれている
- 当期純利益/自己資本
- 株主の出資に対する収益性を判断する指標
- 10%くらいがちょうどいい目安 といわれている
ビジネス会計検定の勉強を通して、こんな感じの指標に対するアレルギーを無くしておくと、企業の業績を色々な角度から読み解くことができ、投資の判断材料として利用できるようになると思います。
資産運用で個別株への投資を考えているなら、ビジネス会計検定の勉強をしておくと役に立つ知識が得られると思います。
仕訳の勉強になる(簿記の勉強になる)
一方で、ビジネス会計検定では簿記で避けて通れない仕訳の知識も問われます。
例えばこんな問題↓
棚卸資産に該当する項目の合計額を計算し、正しい数値を選びなさい
- 貯蔵品 10
- 原材料 10
- 買掛金 20
- 商品 20
- 製品 10
- 機械装置20
- 受取手形20
選択肢:20/30/40/50(★正解)/60
解説:棚卸資産に含まれるのは①・②・④・⑤
※ビジネス会計検定3級テキストより引用
将来簿記を勉強しようと思っているなら、ビジネス会計検定の勉強を先に進めておくと、後々役に立ってくると思います。
2級以上であればスキルの証明になる
直接仕事に役立てたい場合や転職活動に役立てたい場合は2級以上の取得が必要だと思います。
見る人が見れば、ビジネス会計検定2級であれば日商簿記2級程度の評価、1級であればかなり高い評価をしてくれそうな気がします。
ビジネス会計検定の欠点
ビジネス会計検定の唯一の欠点はその「マイナーさ」だと思います。
ビジネス会計検定は、“為になる知識”は確実に身につく一方、あまり人に評価されないリスクが一定程度ある点は頭の片隅に入れておいた方が良さそうです。
まとめ:ビジネス会計検定は社会人生活で必ず役に立つ
ビジネス会計検定は簿記に比べると、知名度がなくマイナーです。
それゆえ、「取得しても意味がない」、「役に立たない」と思われがちですが、勉強するメリットは大きいですし、社会人生活ではかなり役に立つと思います。
メリットを再掲します↓↓
- 財務諸表から会社業績を分析できるようになる
- 株式投資の基礎知識を身に付けられる
- ビジネス会計検定の勉強は、簿記の勉強にもなる(学習範囲が重複している)
- ビジネス会計検定2級以上であれば、スキルの証明になる
簿記と比べると知名度が低く、スキルのアピールとしてはちょっと弱いですが、実践で役立つ会計の知識を多く得ることができます。
簿記は「“財務諸表を作る力”を証明する資格」なのに対し、ビジネス会計検定は「”財務諸表を読み解く・分析する力”を証明する資格」
興味があればぜひビジネス会計検定の勉強を始めてみてはいかがでしょうか。
「ビジネス会計検定3級を最小限の労力で取得したい」という方にむけて、おすすめの勉強方法をまとめています。あわせてどうぞ↓
ではまた!